JAさいたま広報誌2015.02 No.179より
年中出回っているニラですが、春先に旬を迎え、香り良く、柔らかなニラが出回ります。ニラは、漢字では「韮」と書き、ニラが地面に生えている様子をかたどったものからできているといわれています。
ニラには、一般的に売られている緑色のニラの他にも、日光を当てずに作った全体が白っぽい黄ニラ、先端につぼみが付き、ニラ特有の臭いがマイルドで甘味が特徴の花ニラなど、あまり出回ってはいませんがさまざまな種類があります。
栄養はカロテンやビタミンE、食物繊維を多く含んでいます。ニラ特有の臭いは、「アリシン」という成分で、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を高める働きがあり、豚肉や大豆製品と一緒に料理すると、より効率的に栄養が摂取できます。また、アリシンには抗酸化作用があり、血行を良くして体を温める働きも。スタミナをつけたいときにお薦めの食材です。
選ぶときは葉が肉厚で幅広、葉先まで張りがある物が新鮮です。茎は太過ぎる物は筋っぽいので注意しましょう。ニラは傷みが早いので、買った後はポリ袋に入れて野菜室で保存し、早めに使い切りましょう。生のまま一口大に切って冷凍することもできます。使用するときは、凍ったまま炒め物やスープなどに入れて調理します。
炒め物などに入れることが多いニラですが、火の通りが早いので、さっとゆでておひたしや、ごまあえなどにしても、おいしく召し上がれます。
ニラ…………………1/2束(50g)
焼き豚………………………20g
卵……………………………1個
温かいご飯…………………300g
ごま油……………………大さじ1
スープのもと……………小さじ1/2
塩・こしょう………………各少々
しょうゆ…………………小さじ1/2
(1) ニラ、焼き豚は7~8mm角に切ります。卵は溶きほぐします。
(2) フライパンにごま油を温め、卵を入れます。すぐにご飯を入れ、全体を返してほぐします。
ニラ、焼き豚を加え、全体をよく混ぜながら、パラパラになるまで炒めます。
(3) スープのもと、塩、こしょうを加えて混ぜます。
最後に鍋肌からしょうゆを回し入れ、全体を混ぜて火を止めます。
撮影:大井一範