JAさいたま

  • お問い合わせ
  • サイトマップ
  • 困ったときは

組合員サポート(営農・生活事業)

農業機械情報

営農情報

低濃度エタノールによる土壌還元消毒法について

広報誌「さいたま」2025年8月 No.305より

 最近、米ぬか等の不足により土壌還元消毒に使用する有機物の入手が困難な状況がみられます。そこで、農研機構が開発した低濃度エタノールによる土壌還元作用による土壌消毒を紹介します。やり方は、土壌1%以下に薄めた低濃度エタノール水溶液を土壌にかん水処理し、農業用透明ポリフィルムで覆って放置するだけの簡便で安全な土壌還元消毒技術です。

特長
  • ・低濃度エタノールとしてエコロジアールを液肥混入機などにより希釈して使用します。土壌を還元状態にすることで、病原菌やセンチュウ類の活動を抑制します。液体なので、フスマや糖蜜よりムラなく、土壌深くまで処理できます。
  • ・主成分がエタノールなので、環境負荷が少なく安心して利用できます。低濃度なので、エタノールによる直接的な殺菌効果はありませんが、土壌中で微生物により速やかに分解されるため、残留の心配がありません

低濃度エタノールによる土壌還元作用による土壌消毒効果が確認されている事例

処理の流れ

  • ・透明フィルムをしっかり密着させ、気密性が高まるようにしてください。
  • ・被覆期間は、14日から21日間とし、深さ20cmの地温が30℃以上になるようにしてください。
  • ・フィルム周辺を水枕で押さえると気密性が上がります。
  • ・マルチングをした土手を作ると、周辺への表面流出を防げます。・穴の開いたフィルムを使用したり、フィルムの縁辺に隙間が注意点 あったりすると、気密性が悪くなり、還元消毒効果が低下します。

参考資料
農研機構ホームページ「低濃度エタノールを利用した土壌還元作用による土壌消毒 実施マニュアル (第1.2版)」
日本アルコール産業株式会社ホームページ

令和8年度 埼玉県農業大学学生募集

広報誌「さいたま」2025年7月 No.304より

「今年も注意! イネカメムシについて」

広報誌「さいたま」2025年6月 No.303より

営農情報バックナンバー

トップへ戻る