JAさいたま広報誌2015.01 No.178より
小さくてコロコロとした形がかわいらしい芽キャベツ。見た目はキャベツに似ていますが、キャベツの若芽を収穫した物ではなく、キャベツとは違う品種です。70~80cmくらいに伸びた長く太い茎に、たくさん実が付き、1株から何十個も収穫できます。晩秋から春先に旬を迎え、特に今の季節は柔らかく、えぐ味が減って甘味のある物が出回ります。
栄養はビタミンC、カロテン、食物繊維が多く含まれています。ビタミンCはキャベツの4倍もの含有量があり、野菜の中でもトップクラスに多い食材です。ビタミンCには美肌効果の他に、鉄の吸収を促進する作用、活性酸素の働きを抑えて生活習慣病を予防する働きなどがあります。
選ぶ際は、葉が固く巻かれ、よく締まった物を選びましょう。また、緑色が濃い物がより新鮮です。保存はポリ袋などに入れて野菜室へ。硬めにゆでてから、冷凍もできます。
調理する際は、葉がバラバラにならないよう葉元を薄く切り落とし、傷みや汚れのある葉を除きます。巻きが固いので、中までしっかり火や味が入るよう、包丁の刃元で切り口に十文字の切り込みを入れましょう。
サラダやあえ物にする際は、えぐ味があるので沸騰したお湯で4~5分、中までしっかりゆでます。スープや煮物に入れる場合はそのまま煮てもよいのですが、2分ほど下ゆでしてえぐ味を抜いてもよいでしょう。コロコロと見た目がかわいらしい芽キャベツで、料理もグッと華やかに。
芽キャベツ…………………150g材料(2人分)
A
水……………………………400ml
塩……………………………小さじ1/2
レンコン………………………60g
B
砂糖……………………………大さじ1/2
酢……………………………大さじ1
水……………………………大さじ1
C
マヨネーズ……………………大さじ1/2
練りごま………………………小さじ1
酢……………………………小さじ1
砂糖……………………………少々
(1) 芽キャベツは葉元を薄く切り落とし、傷んだ葉は取り除きます。切り口に十字の切り込みを入れます。
(2) 鍋にAを沸騰させ、芽キャベツを4~5分ゆでます。
(3) レンコンは2~3mm厚さの輪切りにして水にさらします。Bでさっと煮て取り出します。
(4) Cを合わせ、芽キャベツとレンコンをあえます。
撮影:松本祥孝