JAさいたま広報誌2014.5 No.171より
取れたての甘味たっぷりのトウモロコシを食べることができるのは、6~9月の旬ならではの楽しみです。日本での主な産地は北海道、千葉、群馬など。昼夜の温度差があると甘味が増すといわれています。
日本では野菜として食べることがほとんどですが、中南米ではトウモロコシを主食にしている地域もあり、炭水化物を中心にビタミン、ミネラルなどをバランス良く含む食品です。また、動脈硬化を予防する働きのあるリノール酸や、腸内環境を整える食物繊維が多く含まれます。
選ぶときは、皮付きで皮の緑色が濃く、ひげが多くて茶色いものを。また、持ってみてどっしりと重量感のあるものを選びましょう。実は先端まで詰まっていて、粒がふっくらつやつやしているものが良いでしょう。粒の色は、品種によって異なり白っぽいものもあります。
鮮度や甘味が落ちやすいので、買ったらできるだけ早く調理しましょう。ゆでるときには水1Lに対して塩大さじ1/2を加え、皮をむいたトウモロコシを水から5~6分ゆでます。電子レンジの場合はラップに包み、3~4分(500W)加熱します。
そのままゆでたり、焼いたりするだけでもおいしいのですが、黄色い粒々を生かして炒め物やサラダ、スープなどの料理に入れると、彩りや食感のアクセントになります。粒を外すときは、トウモロコシを斜めに立てて持ち、包丁で粒をそぎ落とすようにすると、粒が外しやすくなります。また、豪快に丸ごと切って使えるのは生ならでは。料理がぐんと夏らしくなり、ボリュームも増します。
すぐに調理しない場合は、冷凍保存ができます。その際は、粒を外してから冷凍すると味が落ちにくくなります。
トウモロコシ………………小1本(200g)
パプリカ(赤)……………1/2個(75g)
タマネギ…………………1/4個(50g)
牛肉(焼き肉用)…………120g
A
塩………………………少々
酒……………………小さじ1
サラダ油………………大さじ1/2
B
みそ……………………大さじ1・1/2
みりん…………………大さじ3
ショウガ(みじん切り)……1/2片(5g)
ニンニク(みじん切り)……小1片
豆板じゃん…………………小さじ1/4~1/3
しょうゆ…………………小さじ1
水…………………………100ml
(1) トウモロコシは皮をむき、軸ごと1.5~2cm厚さの半月切りにします。
(2) パプリカは一口大に切ります。タマネギは1cm幅のくし形に切ります。
(3) 肉にAをもみ込み、5分ほど置きます。
(4) Bは合わせます。
(5) フライパンで油を熱し、肉を強火で炒めます。色が変わったらパプリカとタマネギを入れ、中火で1分ほど炒めます。
(6) トウモロコシとBを加え、ふたをして弱火で7~8分煮ます。ふたを取り、強火にして、水分がほとんどなくなるまで煮絡めます。
撮影:松島 均