JAさいたま広報誌2014.4 No.169より
春から夏にかけて、旬を迎えるエダマメ。冷凍品であれば一年中手に入りますが、ぜひ夏には、生のエダマメを味わいたいものです。
エダマメは大豆の若い実で、青い状態で枝付きのまま刈り取ることから「枝成り豆=エダマメ」と呼ばれるようになったといわれています。
タンパク質の他、大豆には含まれないビタミンAやCが豊富。代謝に関わるビタミンB1、便秘や生活習慣病の予防に役立つ食物繊維、血圧を下げる働きがあるといわれるカリウムも含まれています。夏バテしやすい時期には、積極的に取りたい野菜の一つです。
選ぶときは、さやの緑色が濃く、粒がしっかり入っているものを。枝付きの場合は、枝の間隔が短く、さやが密生しているものが上質です。鮮度が落ちやすいので、買ったその日のうちにゆでましょう。難しい場合は、枝付きは枝からさやを取り、ポリ袋に入れて、野菜室で保存し、できるだけ早くゆでます。
枝豆をおいしく食べるには、ゆでる前の下処理がポイント。ゆでる前に豆100gに対し、塩小さじ1/3の割合で塩もみすると、産毛が取れて、色よく仕上がります。ゆでるときは、塩が付いたまま、熱湯でふたをせずに5分程度ゆで、ざるに取り、熱いうちに塩を振ります。
手間は掛かりますが、さやの両端をはさみで少し切り落とすと、塩味が染み込みやすく、食べやすくなります。
緑色が鮮やかなので、まぜご飯やあえ物、サラダなどに加えると、料理の彩りや食感のアクセントにもなります。
冷凍するときは、塩ゆでしてから、保存袋に入れて冷凍庫で保存します。自然解凍して食べられるので、まとめてゆでておくと便利です。
米………………米用カップ2(300g)
水……………………………400ml
梅干し……………………1個(20g)
A
酒………………………大さじ1
塩……………………小さじ1/4
しょうゆ…………………小さじ1
エダマメ(さや付き)…………150g
いりごま(白)……………大さじ2
(1) 米をといで炊飯器に入れ、分量の水に30分以上漬けます。Aの調味料と梅干しを丸ごと加えて混ぜ、ご飯を炊きます。
(2) エダマメは塩小さじ1/2(材料外)をよくもみ込んでから、熱湯で4~5分ゆでます。さやから豆を取り出します。
(3) ご飯が炊き上がったら、梅干しの種を除いて果肉をちぎり、ご飯に混ぜます。食べる直前にエダマメといりごまを加えて、全体に混ぜます(おむすびにもお薦めです)。
撮影:大井一範