JAさいたま広報誌2014.4 No.169より
もやしは穀物や豆を発芽させ、軸が少し伸びたもの。若い芽がぐんぐん伸びる、芽が「萌(も)え出る」という意味から「もやし」の名が付いたといわれています。
豆の種類によって「緑豆もやし」「ブラックマッペ」などがあり、大豆を発芽させた「豆もやし」は大きな豆が付いているのが特徴です。一年中手に入り、天候に左右されず、価格が安定しているので、食卓の強い味方です。選ぶときは先端までしっかりとしていて張りのあるものを。芽や根が変色したり、しおれているものは避けましょう。
見た目は白くて細く、弱々しいイメージですが、実は、美肌に効果のあるビタミンCや代謝に関わるビタミンB群、その他、カリウムや食物繊維が含まれています。ビタミンCは熱に弱いので、加熱するときは手早くするのがポイントです。
もやしは癖がないので、いろいろな食材との相性が良く、炒め物やあえ物、サラダに向きます。料理するときは、多少手間はかかりますが、ひげ根の部分を取ると、料理の仕上がりがきれいなだけではなく、食べたときの口当たりも良くなります。最近では、ひげ根を取った「根切りもやし」も売られています。
炒め物の場合は、しゃきっとした食感に仕上げるために、しっかり水を切ることも大切です。水気が残っていると、加熱中に水が出てしまい、水っぽくなります。大きめのフライパンを使うなど、一気に熱が通るようにするとよいでしょう。余熱で軟らかくなるので、加熱は短めにします。
保存するときは、空気に触れると変色しやすいので、使いかけは袋の空気をできるだけ抜いて口を閉じ、野菜室に入れます。傷みやすいので、1~2日で使い切りましょう。
もやし……………………1袋(250g)
A
塩………………………小さじ1/6
サラダ油………………大さじ1/2
B
長ネギ………………………10cm
ニンニク………………小1片(5g)
ショウガ………………小1片(5g)
ニラ………………………1/2束(50g)
豚ひき肉…………………………100g
サラダ油…………………大さじ1/2
豆板じゃん…………………小さじ1/2
C
てん麺じゃん……………大さじ1
酒…………………………大さじ2
しょうゆ………………大さじ1/2
砂糖……………………小さじ1/2
中華スープのもと……小さじ1/2
かたくり粉……………大さじ1/2
(1) Bの野菜はみじん切りにします。ニラは3~4cm長さに切ります。Cは合わせます。
(2) フライパンにもやしとAを入れて混ぜます。ふたをして、中火で約2分蒸し煮にします。ふたを取って約2分炒め、水分をよく飛ばし、一度取り出します。
(3) フライパンに油を温め、Bの野菜を弱火で炒めます。香りが出てきたら、豆板じゃんを加えてなじませます。
(4) (3)にひき肉を加えてほぐしながら、ぱらぱらになるまで中火で炒めます。
(5) Cをもう一度よく混ぜて加え、混ぜます。煮立ったら、もやし、ニラの順に加えて、さっと炒め合わせ、火を止めます。
撮影:大井一範