JAさいたま広報誌2013.12 No.165より
冬は青菜がおいしくなる季節。小松菜は、寒さに強く、霜に当たると甘味が増します。
小松菜は東京発祥の野菜で、江戸時代から栽培されています。当時小松川と呼ばれていた、現在の江戸川区辺りが発祥地です。江戸時代に徳川8代将軍吉宗がこの地を訪れた際、当時まだ名前のなかった小松菜を気に入り、地名にちなんで、「小松菜」と名付けたのが始まりといわれています。
小松菜は緑黄色野菜の代表格で、不足しがちなカルシウムや食物繊維が多く、抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンCを多く含んでいます。油で炒めると、β-カロテンの吸収が良くなります。鉄分も多いので貧血の予防にも役立ちます。
選ぶときは、葉の緑色が濃く、ぴんとしていて、みずみずしいもの。また茎が太くしっかりしたものが良いとされています。
あくが少なく下ゆでする必要がないので、手間がかからず、すぐに使える食材です。味に癖がないので、おひたしやあえ物、炒め物など、和・洋・中どんな料理にも合います。料理の彩りにもなります。
小松菜を洗うときは、根元に土などが残っていることがあるので、その部分を重点的に洗いましょう。根元を切り落として軸をばらすと、きれいに洗えます。軸をばらしたくない場合は、葉や茎の間を広げるように流水で洗い、挟まって落ちにくい部分は、竹串でかき出すようにするとよいでしょう。
保存するときは、ポリ袋に入れて、なるべく立てた状態で野菜室に入れます。密閉すると葉が傷みやすいので、袋の口は緩めに結びます。
硬めにゆでて冷凍保存も可能です。凍ったままみそ汁に入れたり、自然解凍しておひたしになるので、あると便利です
小松菜……………………………………………………250g
牛もも肉(薄切り)………………………………………100g
A
酒……………………………………………………小さじ1
しょうゆ…………………………………………小さじ1/2
かたくり粉…………………………………………小さじ1
ゆでたけのこ………………………………………………60g
B
オイスターソース……………………………大さじ1・1/2
しょうゆ…………………………………………大さじ1/2
サラダ油……………………………………………大さじ1
焼きそば用麺(蒸し麺)……………………………2袋(340g)
塩・こしょう…………………………………………各少々
(1) 小松菜は4cm長さに切り、葉と軸に分けます。ゆでたけのこは5cm長さの薄切りにします。
(2) 牛肉は一口大に切り、Aを順にもみ込みます。Bは合わせます。
(3) 麺は袋の口を切り(袋の破裂を防ぐため)、袋に入れたまま、500Wの電子レンジで約2分加熱し、ほぐします。
(4) フライパンに油を大さじ1/2(分量外)を熱し、牛肉を炒めて、色が変わったら取り出します。
(5) 続けて、油大さじ1/2(分量外)を足し、小松菜の軸、ゆでたけのこ、麺、小松菜の葉の順に加えて炒めます。肉を戻し入れ、Bを加えて全体を混ぜます。塩、こしょうで味を調えます。
撮影:大井一範