JAさいたま広報誌2013.07 No.160より
豆腐は奈良時代に中国から日本へ伝わり、昔から食べられている食品です。江戸時代にはすでに『豆腐百珍』という料理本が出版され、いろいろな料理が作られていました。
作り方によって、木綿豆腐と絹ごし豆腐があるので、料理や好みによって、使い分けるとよいでしょう。木綿豆腐は、にがりを加えた豆乳を型に入れ、重しをして水分を抜いて作ります。しっかりしていて崩れにくいので、煮物や炒め物などの加熱料理やサラダに。一方、絹ごし豆腐は、にがりを加えた豆乳を型に注ぎ、重しはせずにそのまま固めます。絹のようにきめが細かく、滑らかな食感なので、冷ややっこやあえ物などに向きます。
豆腐は「畑の肉」ともいわれる大豆から作られ、タンパク質が豊富。また、カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンB1も多く含まれています。低カロリーなので、ダイエットにも最適です。ポリフェノールの一種、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも多いので、骨粗しょう症の予防も期待されています。
水分が多いので、あえ物や炒め物など料理に使うときは、水切りをするのがポイント。水っぽくならず、よりおいしく仕上がります。ざるに載せて5~10分ほど置いて、自然に水を切ったり、ペーパータオルで包み、お皿に載せ、1丁当たり電子レンジで約1分(500W)加熱して使います。水を切り過ぎると、風味が損なわれ、口当たりも悪くなるので気を付けましょう。
使い切れずに残ったときは容器に入れ、かぶるくらいの水を入れて、ふたかラップをして、冷蔵庫へ。1~2日で使い切りましょう。
木綿豆腐………………………1丁(300g)
鶏ささ身………………………2本(100g)
A
酒………………………………大さじ1/2
塩………………………………少々
キュウリ………………………………1本
塩………………………………小さじ1/4
かい割れダイコン………………1パック(50g)
<ドレッシング>
しば漬け………………………50g
B
酢………………………………大さじ3
砂糖………………………………小さじ1
(1) 豆腐はざるに載せて5~10分置いて水切りし、1.5cm角に切ります。キュウリは5mm厚さのいちょう切りにし、塩を振って約10分置き、水気を絞ります。かい割れダイコンは根を切り落として、半分に切ります
(2) ささ身は筋を取って、耐熱容器に入れます。Aを振り、ラップをして電子レンジで約2分(500W)加熱します。粗熱が取れたら手で細かく割きます。
(3) しば漬けはみじん切りにします。Bと合わせて、ドレッシングを作ります。
(4) (3)に(1)と(2)を入れてあえ、器に盛り付けます。
撮影:大井一範